ここではない、どこか遠いところ

グアテマラの旅行記を書いています。時々本のレビューも。

Día 2-2. アンティグア

2013年4月12日。グアテマラに到着し、最初にやってきた街は「アンティグア」。

アンティグアとは

現在の首都はグアテマラシティで、アンティグアは古都にあたる。グアテマラシティはこの国の玄関口なのだが、治安が悪くて強盗・殺人が非常に多いと聞き、空港に着くなり逃げるようにして立ち去ってしまった(その詳細は後日)。

アンティグアはスペイン植民地時代の面影が残る、いわゆる「コロニアル」な街。道路はすべて石畳で、建物のは背が低く外壁がカラフルな色に塗られている。この感じまさにラテンアメリカ!という街並み。



たしかに可愛いのだけど、いかにも観光地という雰囲気で少々嘘っぽくもあり、ザ・観光地が苦手な私にとって、初日の感想は「いまいちかも?」だった。

市場、人、空気

でも次の日から、楽しく街を見てまわれるようになった。

ひとつの理由は、街の市場。観光客がほとんどおらず、現地民でぎゅうぎゅうづめ、はえが飛んでいる。先住民の人が野菜や果物を売りに来ていて、現地の人が買って…という光景は、観光地化されたどんな場所よりも活き活きとして魅力的だった。




もうひとつの理由は、グアテマラの人たちがけっこう優しいんだと気づいたから。とても嬉しかったのが、カメラを向けたら嬉しそうに笑ってくれる子どもたち。あんなに素敵な子どもの笑顔を見たことは今までにないと言ってもいいくらい。

ほかにも、初めてのバス乗り場で不安だったとき、話しかけて教えてくれたおじさん。商売かもしれないけれど、すごく丁寧に説明してくれた博物館の職員さん。近郊の村を訪れたときにいたマンゴー売りのおじさんも、日本語で書いた自分の名前を見せてくれたりと、何度も話しかけてくれた。

こうなると、観光地だから逆にいい人なのかな?と考えてみたりもするけれど、とにかく「人」という存在が一人ぼっちの私をとても勇気づけてくれた



この旅で、特にグアテマラではほとんどそれらしい「建築」なんて見られない気がする。でも、街のなかで何気なく流れている時間や空気のように形や言葉で表せないものが、私の「建築」にとって大きな財産になるんだろうな、と思った。

(2013.04.13)


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